「出世コースに乗っている」だとか、「開成中学に合格したら東大コースだね」のように、
コースというものが世の中には存在しています。
そのまま順調に行くと○○になれるのが、○○コースという意味です。
そこで、最近の中学生の英語の学力から言わせてもらうと、
市立松戸高校合格コースは、中2(または遅くとも中3の6月)までに英検3級に合格している事、
松戸国際合格コースは、中2(または遅くとも中3の6月)までに英検準2級に合格している事です。
もちろん、中3の6月時点で市松コースであっても、
夏期講習でメチャクチャ努力して偏差値を上げれば松国・鎌ケ谷コースに移行できますから、
そのつもりの人はそれで構いません。合格してください。
開成中学でなくても、県立高校からでも東大合格はできるのと同じです。
つまり、東葛高校で学年3位以内ならそれもまた東大コースに乗っているといえるわけで、
たぶん、その人は小6の時点では東大コースではないのですが、どこかの時点で頑張って学力を付け、コースを移ったのでしょう。
そういうコースの乗り換えは自由自在であることを前提にしても、
多くの人は実際、コースの乗り換えはせずに、6月英検3級→市松合格、6月英検準2級→松国合格へと進んでいるのが現実です。
さて、受験生にとってではなく、中2生にとって志望校とは何でしょうか?
その高校に行くと決めることですね。
決めたらどうなりますか?
例えば、1月19日にとことんでは英検がありますが、
松国以上、鎌ケ谷とか偏差値60ラインの高校が志望校なら、
1月19日の英検は準2級を受けているでしょう。
受けない?? いや、鎌ケ谷に行くんでしょ?
そしたら、中2の終わりに準2級挑戦したいよね?
今回もし落ちても、中3の6月には準2級はきちっと受かってないと、
変でしょう?コース的に。
今、目に前に偏差値50の高校に行くコースと偏差値60の高校に行くコースが2本あるとします。
今、あなたが乗っているのはどっちのコースでしょう?
偏差値50のコースならば、次の1月の英検で3級に挑戦してみて、
6月の英検でしっかり3級を取りましょう。
そのコースの延長線上に、市立松戸高校(偏差値51)はしっかりと見えています。
順調です!
でも、鎌ケ谷高校(偏差値61)に行きたい人が、
次の1月の英検で3級に挑戦してみて、ダメでも6月の英検でしっかり3級を取るという目標を持っていたなら、、、
変ですよね?!
中2の1月で3級合格、中3の6月で準2級合格なら、ぜんぜんOKです。
ここでちょっと頑張って、
2本のコースを移行する、
そのために中2の志望校というのはあるのではないでしょうか?
もし、中3の6月に3級を受けるというコース上の生徒が、
「松国や鎌ケ谷に行きたい」というのなら、
よっぽど英語が苦手な生徒(英語以外が得意)という事なのでしょうか?
それとも、夏期講習でジャンプしてコースを乗り換える計画なのでしょうか?
もしアドバイスするなら、
問題を先送りするのはやめて、
今、コースを乗り換えるべきだと思います。
時間と労力を傾注して!
先へ行けば先へ行くだけ、難しくなってしまうからです。
志望校を決めるという事は、
その志望校に合格するにふさわしい生徒に、
今、この瞬間になるということです。
そこの行動をともなわせるために、
中2が志望校を持っているという事は良いことです。
「いまここ」に影響しない志望校なんて、叶うわけはありません。
「いまここ」に合格にふさわしい努力があれば、叶わないわけがありません。
中2の入試は1年後ではないのです。
コースの乗り換えをする時が、いちばんエネルギーが必要なんです。
1/19に準2級(3級)を受けない、または受かる気がしない自分がいたとします。
でも、志望校を決めたら、志望校に受かる自分に、「いまここ」で移行してください。
もうそっちのコースにいる自分(合格する自分)になりきって、準2級(3級)を申し込みましょう。
あとは、まだ1ヶ月以上あるので、ひたすら努力してください。
たとえ落ちたとしても、
受かろうと思って、本気で努力をしたならば、
「1年後に合格するコースの上」に、あなたは、今ここで、すでに移行を済ましたということです。