高校受験で逆転合格はしてはいけない?

夏休みもあと2週間少し、
塾生の頑張りも相当なもので、
理科社会の塾長突破テストに進める状態(仕上がった状態)!
の生徒も出てきました。

志望校に「上位で」合格できるように、

生徒達は頑張っています。

高校受験では、上位3分の1くらいで入れるように、
それぐらいがちょうど良いと私たちは考えています。

上位合格を勧める理由をお話ししましょう。

理由1:指定校推薦の全盛時代(国立大学も推薦入試!)
親世代の常識である、
「予備校で勉強して学力入試で合格する」
はすっかりオワコンになってしまいました。
塾業界でも、代ゼミがだいぶ前に退場しましたが、
生き残った河合塾、駿台、東進なども大変そうです。

さて、高校偏差値が60以下なら、大学の学力入試は正直いって厳しいでしょう。
高校偏差値が65あたりからなら、学力入試で戦う資格がある(?)というか、
戦ってみる価値はあるかなと、そんな感じだと思います。

誤解を恐れずに言うと、
高校偏差値58の松戸国際の生徒が、
大学偏差値55くらいの日大に、学力入試で入ろうとすると、
そこには高校偏差値69の東葛飾で平均より下の生徒達が殺到していて、はじき出されてしまう。
大学受験はそんなイメージでしょうか?

早稲田も慶應も、行くなら指定校がいちばんラクです。
上智、立教、青学を狙って、高校からキリスト教系の高校で指定校の多いところを狙う層もいる時代に、
学力受験しか考えていない層は、そもそも情報戦から負けているので、受験には負けるべくして負けます。

理由2:指定校を狙わなくても(奨学金だって評定次第!)
逆転合格があり得る総合型入試にも、評定が必要だったりします。
奨学金を借りるにも、評定が必要ですよね?!
昔は当たり前だった、
「高校の成績なんか無視して偏差値アップ」
は、社会が落ち着いている今の時代には通用しません。
評定を取るためには、高校には上位合格しておいた方が良いのです。

結論:逆転合格はあとが怖い
以上ふたつの理由から、高校入試で逆転合格(すべり込みセーフのギリギリ合格)は危険です。
もちろん、対策を立てれば悲劇は避けられますが・・・。

まず、

①高校の定期テスト対策は必須でしょう!

②英検利用入試や総合型を早くから狙って準備すれば、なんとかなることも多いからです。

(とことん個別指導学院の高校部をどうぞ(^^)/)

しかし、実際多くの生徒は、高校時代を部活や「やりたいこと探し」をしながら日々の勉強で過ごし、あっという間に高3になってしまいます。
受験生(高3)になったら、もう英検利用入試も間に合わないでしょう?
総合型も短期の付け刃で戦いになります。それでは上位大学の総合型は無理でしょう?
(下位の大学のゆるい総合型は大丈夫でも)

大学入試は、結局内申で決まる

神奈川県などのように、中学生活=選別のような、内申の割合が高いところなら、高校入試と大学入試の差は感じにくいかもしれません。
しかし、千葉県高校入試は学力500点:内申135点という、学力での逆転が可能な入試制度です。
この感覚で大学入試を捉えないようにしましょう。

みんなが大好きな学力で決まる大学入試では、

開成中学を始めとして小4くらいから勉強ばかりしてきた受験エリートが受験学力を競っています。

高校入試入学組が彼らに対抗して頑張るなら、中3と高校3年間の合わせて4年間くらいはすべてを勉強に費やさないと、

天才くん以外は太刀打ちできないのは当たり前です!

しかし、そんなことは出来ないのもまた、普通の人間の当たり前なのです。

狭き門から入ることを否定はしませんが、


「比較的楽な道を選ぶ + そこで最大限の努力をする」


このふたつが重なって、それでやっと大学受験の成功というものは、約束されるのではないでしょうか?

(IQが高くて、強豪部活をしながらも一流大学に進む人間はいくらもいますが、

彼らは勉強しなくても勉強が出来る人ので、決してマネは出来ませんので気をつけて下さい!)