高校受験と大学受験では、覚えるべき分量が5倍以上は違うからです。
[注:ここでいう大学受験は、概ね学力上位層が受ける学力入試のことで、大学生の半数以上は学校選抜型入試(旧指定校推薦)や総合選抜(旧AO入試)などの非学力入試で大学生になります]
高校受験では、学習時間の少ないお子様の場合、塾に来て勉強し宿題をやるだけで学習時間が増大して成績が上がる事が多いのです。覚える量が少ないから、全部を塾で覚えても、全部を塾の先生が説明しても、十分に偏差値が上がるのです。受験コース8コマ~という学習で成績は伸びていきます。そうであるならば、1:1や1:2で授業単価が高くなる塾よりは、1:3で時間数を増やして通ってもらった方が、同じ総費用ならずっと成績が上がります。
しかし、大学受験の膨大な分量を個別指導で全部教えることは困難です。住み込みの家庭教師がいて、平日4時間、お休みの日は10時間以上、3年間ずっと教えてもらえるなら、結果は出るとは思いますが。。。
よって、普通の人はここからは、自分ひとりで学習する必要があります。しかし、ひとりでは自分に甘くなってしまいますよね?そもそも大学受験は経験していないので、高校受験の成功体験を生かして、勉強法を変えないために失敗する人も多いのではないでしょうか?英単語を1日10個書けるようにする練習方法と、1日50個を読んで意味が分かるように覚える勉強方法が同じなわけがありませんよね?そのような切り替えはアドバイザー(講師)がいた方が良いでしょう。それは、生徒達が勉強するのをその場で見守る長時間の個別指導ではなくて、膨大な家庭学習をこなせるように計画を立てて先生が見ていない時間も勉強してもらう、コーチのような先生が必要でしょう。家ですぐに質問できない環境でも、分からなかったからと止まってしまうのではなく、わかるところ出来る部分だけでもとにかくページ数を進めてくる、そういう勉強が必要です。
ただ、今時の中3生を見ていると、高校生になったからと言ってすぐにそれが出来るか心配なので、自立学習を付けて様子を見ようと考えました(授業週1回60分+自立学習週2回60分ずつ)。やってきているはずの勉強をやらずに1週間たってしまうというのは、塾からすれば「恐怖」ですから、2日おきに顔を見て様子を聞く作戦です。これで1週間ずっとサボることはできないでしょう。
また、マンツーマンなら学習方法に選択肢が増えます。例えば1回5分の学びエイド動画を利用することもできます。学びエイドを使う場合は、講師といっしょに5分動画を見て、分かったかどうかの確認をして行きます。数学や化学などの生徒が苦手にする教科は、生徒は動画を見ても「覚える」や「使える」ところまで行かないので、そこは講師にトレーニングしてもらいます。5分動画を見て、例えば化学で周期表の語呂合わせをやっていたとして、見て笑って終わりでは勉強出来ない人まっしぐらですよね(みんなたいていそうなんですが・・)。5分動画を見てから、講師が完全に覚えるまで繰り返させることも、マンツーマンならやれます。
そしてマンツーマン授業は、完全に高校の授業に合わせることが可能です。あなたの高校の教科書も使えます。高校の授業に合わせて評定を取ることが、非学力入試で大学に進むためには重要です(評定が学力を保証するので、大学は学科試験を課さなくても学力を見ている事になる、、、という理屈で推薦系の入試は成り立っています。何もなく学科試験を免除してくれるわけではありません)。
以上のような理由で、高校生にはマンツーマン、中学生には1:3の個別指導をお勧めします。