高校入試は極めて重要になった。

それは、大学入試が入った高校で決まってしまう指定校だらけになってしまったからだ。

例えば、早稲田大学の看板学部である政治経済学部では、すでに入学者の過半数は、附属高校からの進学と指定校推薦になってしまった。

大学受験学力の観点から見ると、自分より学力の劣った(受験勉強の苦労をしていない)生徒が過半数の大学・学部に、現代のコスパやタイパに異常なほどこだわる若者たちが入学したいと思うのだろうか?

私なら、共通テスト利用で狙うことはあっても、一般ではこの学部は敬遠させてもらうだろう。

入学した後の友達付き合いも微妙だし。

国公立大学も筑波大学を先頭にして、推薦の割合を激増させつつある。
筑波も推薦は3割を超えたのではないだろうか。

今までの、大学受験の準備を始める16歳の頃までに本人が気づけば学歴を取得できた時代は終わった。

入った高校で指定校が決まってしまうのだから、今の子供たちは高校受験の準備を始める14歳ころ、早生まれの子なら中2のほとんどの期間は13歳なので、13歳までに目をさまさなければ、高い学歴を取得するのは難しくなってしまった。

13歳かよ。。。

日本の社会は固定された階層社会ではない理由は、受験による入れ替えがあるからである。その仕組みが弱ってきていると言えるだろう。

それではどうすればいいのか?
お子さんを、どう目覚めさせたら良いのか?

まだ良い就職先とか、将来の給与等について無頓着な年齢である13歳をその気にさせるにはどうすれば良いだろうか。

私は目先の目標として検定試験を掲げることをお勧めする。

中学生にとって将来の就職先は全くぴんとこない話だが、成績が良い悪い、検定が受かった落ちたは、極めてリアルな問題である。

とことん、個別指導学院では1月に塾内で英検を行うわけだが、少し高めの級を目標に勉強してから受けるように指導している。

少し難しめの級を受けるならば、落ちないように努力しなければならない。

1月の試験ならばこの冬休みに集中して英語を勉強するモチベーションになるのだ!

 

 

勉強を続けるには仕掛けが必要だ

例えば期末テストがあまり良くなくて、反省して冬休みにしっかり復習すると誓ったとしよう。

それと1月にちょっと無理めな検定試験があって、それに何とかギリギリ合格しようと思って努力するのとを比べてみよう。

過去の反省からやりますというのではパワーはわかない。しかし、合格したい(落ちたくない)と思ってやる勉強は、パワーを産む。勉強の張り合いが違うのだ。

このように、小さな目標を突破していくことを積み重ねること自体が、受験に向けてとても良い経験になっていく。

つまり、やったらできた、大変だったけどやったらできた、と言う事実をたくさん経験してもらいたいのだ。

意識改革では勉強はできない

ところが多くの親がやりがちなのは、前者だ。

テストが悪かった、そこでしっかり反省をさせて、次は頑張るという我が子の言葉を信じ、

日々が過ぎ去って行き、ふと気がつくとまた勉強しない生活に戻って、そして学年末テストでまた失敗する。

お子さんが頑張ろうと思ったのは事実で、実際1、2週間は頑張れるのだが、3週間続けるのはなかなか難しい。

親も見張っているわけではないし、見張られてするものでもないし。

反省を生かして努力をすることがなぜできないのかと言うと、これはもちろん仕掛けが足りないからだ。意識改革だけでは勉強は継続してやれないものなのだ。

検定試験を利用すると言うのは、仕掛けを作ると言う意味だ。

学校教育だって、体育祭や合唱祭等の仕掛けがなければ、クラスの協力や団結などを教える方法は無いのと同じだ。

仕掛けは人それぞれであって良いとはいえ、それほど独自の仕掛けが簡単に作れるものではない。

だから検定試験の利用は非常に効果がある。

がんばってがんばって合格する。また頑張って合格する。

合格した時は、すぐに次の目標を掲げるのではなく、十分に頑張りを認めてあげて下さい。しばらくたつと忘れた頃に自信になっていきますので。

高校入試は偏差値60以上で考えよう

幸い、日本社会は何が何でも東大に入らなければダメだという、古代中国の科挙の制度のような形にはなっていない。
例えば、理系に進むなら、それなりの給料は出身大学によらず期待できるであろう。

社会がそのような能力を必要としているからだ
東大、東工大、早慶、理科大でなくても、例えば4工大、日大理工学部といったレベルでも十分に良い就職が期待できるであろう。

それでは、人口で多数を占める文系はどうすればいいだろう。

文系も基本的には就職先次第なのだが、取りあえず英語を頑張って、理系に比べて遙かに高い英語力を身につけておこう。あとはコミュニケーション能力、文章力を磨いておく。
そう考えると、文系はしっかり受験勉強をした方が良いと思えるのだがいかがだろうか。

受験勉強をして学力入試で一流大学を目指すなら、高3の大半が12月に進路が決まっている(推薦で)偏差値50台の高校ではなく、偏差値60以上の高校に進んでいて欲しいです。そこではまだ、一般受験する生徒が多くいます。

偏差値60以上の高校なら指定校でも早慶MARCHも狙えるし、一般受験でも狙える。

まだまだ受験まで時間がある中2、中1は、高校入試は偏差値60以上を狙うようにしよう。

実際に偏差値60以上へ進むのなら、一年前の目標は偏差値65が良いと思う。

一緒に頑張りましょう!!