進学する高校を決めるために、

必ず高校のその先大学進学について考えましょう。

(前回のブログと結論的には同じですので、忙しい方は飛ばしてもらって大丈夫です)

さて、

高校3年間は青春の3年間ということで、人生においてとても重要な期間だと思います。

同時に高校3年間と言うのは、その後の人生70年に大きな影響を持つ、

大学進学(人生の岐路)のための準備期間でもあります。

今回は、選んだ大学によってその先の人生が変わるということを、

高校3年間の充実度と並んで考慮に入れて欲しいと思ってブログを書きます。


高校偏差値59以下の高校に進学した場合

大学受験は学力入試ではなく指定校推薦を中心とする推薦入試になります。

もう、高校の先生が、3教科入試で頑張って、

「文系MARCH、理系4工大に行こう」って、言わなくなってきています。

実際に難しいですからね。

学力入試でその辺を狙っていきたいなら、

やはり偏差値60以上の高校、できれば偏差値65以上の高校に進学しておくべきです。

高校入試の段階で頑張ったけど偏差値59以下高校に進学することになったのであれば、

高校の授業の緩さから考えて大学受験に挑戦するのはそれなりの覚悟が必要です。


偏差値59以下高校に進学した場合、

大学は指定校での争いになるわけです。


これは当然高校1年生の1学期から高校3年生の1学期までの学校での成績評定によって決まります。

そしてこのレベルの高校においては、より有名大学に行こうと言う進路指導はほぼありません。

それよりも本人のやりたいことを本人の特徴に合った大学で、

大学名ではなくて、大学で学べる内容に合わせて選ぶ、

と言う建前、建て付けで大学進学指導が行われます。

そして生徒たちも、素直に自分のやりたいことができる大学

そして指定校がもらえる大学と言う選び方をするのが大半であろうと思います。

そこで重要になってくるのは高校の選び方です。

昭和であれば偏差値が1つでも上の高校に入るということが重要でした。

その理由は偏差値が少しでも上の高校の方が高校の授業の内容が大学受験に近くなっていくので、

大学受験に有利だからでした。

今日学力による大学受験を受けるのは少数派になっていますので、高校の授業があまり大学受験に対応していない。

(無理に対応させると、難しすぎて生徒がついてこない)

高校の授業は生徒のレベルに合わせて、その出来具合で成績評価し、

生徒は、その高校に来ている指定校の中から選ぶ、

というのが普通になっています。

そうすると高校受験では、その高校の真ん中より上の学力で入学しておきたい、

と言うことになります。


例えば偏差値58の子ならば55とか54の高校に行くと、

スタート地点で上位にいますので、高校の1年生の1学期はおそらく良い成績が取れると思います。

そのまま努力を続ければ、実質高2まで真面目に勉強が続けられたら、大学受験が成功で終わります。

高2まで良い評定をとれば、指定校を選べる立場になります。


指定校推薦とはどういうものかというと、

高校生はプロ野球のドラフト会議に出席する球団代表のようなもので、

行きたい大学を指名します。

指名が被った場合、ドラフト会議なら抽選をするのですが、

指定校推薦では評定が上の子が勝ち取る、というルールになります。

そうすると、同級生どうしで腹の探り合いが多少あり、

なるべく自分より評定が上の子と指定校の希望がかぶらないように考えたりして、

この辺は友達関係の情報戦にもなってきますが、基本的には自分の行きたい学校を選ぶ事になります。

1回目のドラフトに負けてしまった場合は、

残った指定校の中から、

第二回選択希望大学ということで再度希望を出すというやり方の高校多いと思います。

そうするとやはり評定は1点でも高い方がいいわけですね。

まずはこの指定校を取るために高校はなるべく上位3分の1の成績で合格する。

そして1年生の1学期から2学期位までは大学入学がかかっているので、

とにかく必死で全教科勉強してもらう。

中3受験生以上に頑張って勉強する。

そして良い評定を取り。1年の2学期まで頑張れたら、

もう残りはその調子でいけばいいので、やっとそこで安心ができる。

油断はしてはいけませんが一応そこで安心ができることになると思います。

高1と高2の成績で行ける大学は決まるので、

人生において勉強するのは中学3年生の高校受験に向けた1年間、

そして上位3分の1で高校に入って、あと1年。

そしてそのままで高校2年生の1年間、ここまで3年間きちっと勉強すれば行きたい大学に行けるのです。


もちろん上位で合格するために高校のランクをどんどん下げてしまうと言うのは本末転倒です。

当たり前ですが下位の高校には良い指定校は少なくなります。

だからといって良い指定校がたくさんある高校にギリギリで滑り込んでも、

その指定校はあなたには決して取ることができません。


偏差値59以下の高校ですと大学の一般受験で挑戦すると言うのは、

結構変わった人というか、根性がある人というか、

周りに流されないタイプの人でないと難しいものです。

マイペースで高校のレベルなんか気にしないという人であれば、

学力受験は向いているので、挑戦してみるのは良いでしょう。

そういう人はそもそも全教科で学校の評定を高く取ると言うのは苦手だと思いますので、

英語または、数学の1点突破的な偏った学習で総合型選抜もしくは一般入試で、

指定校よりも上の大学に合格するのに向いていると思います。

ただあまり変わり者ではない普通の生徒に関して言うならば、

評定をとって指定校を取るというのが1番楽で、向いているのは間違いないと思います。

つづく。